プロペラの話
ベストマッチングなプロペラの選択方法・メンテナンス等について、ご案内します。
プロペラの話(3)
4. プロペラのマッチング
船外機の性能を十分に発揮するために、各船外機には数種類のプロペラが用意されています。何種類もあるプロペラの内ベストマッチのプロペラを選択するにはどうしたらいいかについて説明します。
(1)船外機が船のセンターにまっすぐ取付けられているか?
センターから外れていたり、傾いていたりするとキャビテーションを起こしやすく、スプレー(飛沫)も上がりやすくなります。また、舵もとられやくすくなり危険です。
(2)船外機の取り付け高さは適正か?
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取り付け高さが高いほど船外機が水中に沈んでいる量が少なくなり、スピードがアップします。また、スプレーも少なくなります。しかし、取り付け高さが高すぎると、キャビテーション、ベンチレーションが発生しやすくなり、かえってスピードが低下します。さらにギアケースの冷却水取入口から空気を吸い込みやすくなりオーバーヒートの危険が生じます。船外機の取扱説明書には、必ず適正な船外機の取り付け高さが、ギアケースのアンチキャビテーションプレートと船底の距離(H)として記載されています(図参照)。
一般に高速になるほど船の船底の形状は後側から見てV型の角度がきつくなり(ランナバウト)、船外機を高い位置に取り付けて高いスピードを得られるようになっています(通常H=0~30mm)。逆にスピードの遅い船や船底の形状が平底の船ほど、船外機は高くセットすることはできません(通常H=20~50mm)。これはキャビテーション、ベンチレーションを起こしやすいためです。船の種類や船外機の種類を考慮して、取扱説明書に記載された範囲内で取り付け高さを調整するのが高性能を得る一つのポイントとなります。