船外機を正しく選ぶ・使う

船外機に関する主なトラブルと原因・使用方法・点検等・幅広くご紹介しております。

トリム調整

ボートのトランサムボート角度は12度が一般的ですが、異なるものもあります(図10)。船外機の性能を十分に発揮させるには、全速走行時にアンチベンチレーション(アンチキャビテーション)プレートが水平になることです。この調整はスラストロッドの位置を変えることにより、簡単にできます(図11)。 ではトリムの適性、不適性により、ボートがどのような状態になるか考えてみましょう(図12)。

トリムが適性の場合

走行中ボートはほぼ水平状態にあり、左右の操舵力もほぼ均等です。

トリム不適正

トリムアップのし過ぎ
走行中、へさきが上がり、ふられます。プロペラが右回転(ほとんどの船外機が該当)の船外機にあっては、ボートが左旋回ぎみとなります。したがって、右旋回操舵力が重くなります。この場合はスラストロッドを下方に移動します。

トリム不適正

トリムダウンのし過ぎ
走行中へさきが沈み、波をかぶりやすくなります。トリムアップし過ぎとは逆に、ボートが右旋回ぎみとなり、左旋回操舵力が重くなります。この場合はスラストロッドを上方に移動します。