船外機を正しく選ぶ・使う
船外機に関する主なトラブルと原因・使用方法・点検等・幅広くご紹介しております。
慣らし運転
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慣らし運転の主な目的は、ピストンとシリンダに奇麗で均一な当たりを出すためです。この慣らし運転を不十分のまま高速走行すると、ピストンとシリンダに油膜切れを起こし、ピストンの立て傷発生や下手をすると焼き付きに到ることがあります。 慣らし方法やその時間はメーカによって、また形式によって異なるので、その取扱い説明書に従います。特にガソリンとエンジンオイルの混合比は、慣らし終了後の通常運転よりオイル量を多くするように指定します。なお、参考までにトーハツの小型船外機の慣らし時間と方法を示します。
慣らし運転では、エンジンを始動したら、直ちに検水口より冷却水が排出されていることを確認します。また、運転中もときおり同様に確認します。走行中にウォータインテークやプロペラにプラスチックシートや海草等が付着している場合があります。この時は直ちにニュートラルにシフトし、エンジン停止後船外機をチトルアップし、付着物を取り除きます(図9)。